六月二十三日(土)の日記

*

今日は友達と少しだけ会って話をした。‬
‪彼女は今かなりのプレイボーイと付き合っているんだけど、その彼のことを面白おかしく話してくれた。
‪彼女の口からそいつの話を聞いているうちに、私にまでその熱が伝染して、クズであるはずの彼のことを魅力的だと感じるし、なんなら好きになってしまいそうになる。そういう語り口だった。‬

‪ひとしきり話したあと彼女は真顔になって「ほかにも男はいるしもっと優しい人もいるのはわかってるよ。でもどうせボロボロになるまで踊るんなら、きもちいい音楽で踊らされたいじゃん」と言った。‬

 

‪*‬

東京に出てきさえすれば何もかもがうまくいくと信じていた。
結論から言うとそれは大きな間違いだったんだけど、間違いでも犯さなければ周りの反対を押し切ってこっちに出てくることは出来なかったから、かなり良い部類の間違いだったのではないかなと思う。

‪予測不可能な状況に自身を投入し、帰りの橋を焼くことでしか持てない心構え、切り抜けられない局面があると私は思う、経験則として。

 

‪*‬

‪諸事情あって、顔に大きな白い絆創膏を貼っている。たいしたことはないんだけど、傷跡をのこさないためには紫外線を当てないに越したことはないからね。‬
純粋に心配してくれたのはノンケの女友達二人だけで、その他からは「妙に良い」「三割増しに見える」「ずっとそう(怪我)していたら?」と評判が良かった。
眼鏡なんかとは違って日常づかいが難しいアイテムなので、かりそめのモテだった。

 

*

ツツジの花がいつの間にか消えていた。
ツツジの花、子供の頃は苦手だった。色が強すぎて、目が痛かった。
大人になってからはそうは思わない、鮮やかできれいな花だと思う。
それはきっと感性が研ぎ澄まされたというよりはその逆で、歳をとることで色に対する感性が鈍くなって、ちょうど良い具合に見えるようになったからなんじゃないかなと思う。