七月一日(日)の日記

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サンドイッチを作るのが好きだ。
料理をほとんどやらない私だけど、サンドイッチに限っては作るだけではなくて、人に食べてもらいたい。
サンドイッチは料理それ自体がメインであるケースが稀で、人やイベントがメインの場(学校やパーティーや会議やボーリング大会など)で軽食として振舞われることが多い。そんな食べ物なので、気負わず作れるところが性に合っているんだと思う。
気をつけていることはみっつ。
パンの内側にバターをうすく均一に塗ること、なるべく手で食材を触らないこと、パンをまともな包丁で切ること。

繊細で美味しいサンドイッチはそこいらじゅうに売っているし、作る人もたくさんいるので、私はワイルドでパンチのある味を提供する方針でいくことに決めた。自分自身そういうタイプのサンドイッチがいちばん好きだ。
むかし福岡に住んでいた頃、よく友達に連れて行かれたバイキング形式のサンドイッチ屋にあった「オリジナル」というメニューは、その目的にぴったりの具材であるように思える。

記憶が正しければ「オリジナル」は、牛ひき肉と細かく刻んだ玉ねぎとセロリとにんじんとトマトを煮込んだ濃厚なミートソースだった。甘めだけどスパイシーで、パスタソースとは違ってサンドイッチ専用のソースとして開発された味だった。
それをパンがたわむほどぎっしり挟んだサンドイッチをひとくち頬張ると口の周りが真っ赤になった。だけど自然と笑顔になる。コカコーラにとても良く合った。
最後に食べたのはもう十年以上前のことだけど、底抜けにハッピーな味だったことは覚えている。その味を再現しようと目下研究中だ。

 

真っ白な食パンに「オリジナル」とレタスと半熟で周りがカリカリの目玉焼きを挟んだサンドイッチを作って、クーラーボックスでキンキンに冷やした缶ビールと一緒に代々木公園で、汗をかきながら食べたい。