八月二日(木)の日記

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‪さて私ですが、なんやかんやあって今は仕事で地方に来ています。‬
旅行に引越し、再就労からの遠征とこう立て続けでは、まともな生活というものがなかなか立てられません。
ですが、あとあと思い出したときにこの夏が、こうやっていくつものステージに分かれているのを想像するのは悪い気分じゃない。

働くのは楽しいです。生活基盤のない場所で働くことに集中していると、この数ヶ月でぼやけきった脳みそが輪郭をソリッドにしていくような気がします。
さいわいタイトなスケジュールではないので、わりと好きなことができます。
普段通っているジムの加盟店が、詰めているホテルの近くにあるのでそこで走ったり、喫茶店で本を読んだり、ビールかハイボールを飲んだり書き物をして過ごそうと思っています。どこに行っても東京にいるときと同じですね。


今日は今から駅前で見かけたビアホールに入り、氷点下のビールを大きなグラスに一杯だけ飲もうと思います。喉の感覚がヘンになるくらい冷たいビールを。ビールは冷たければ冷たいほど良い。
メニューにあればポテトフライを頼みます。できればハニーマスタードが添えてあったら良いなと思います。

ビールを飲み終わってホテルに帰ったらすぐに湯舟にお湯をためます。部屋にもお風呂場にも灯りは点けない、暗いのが好きだから。
旅先で荷物は増やさないのが鉄則なのですが、着いた日に百貨店でバスローブを買いました。深い紺色で分厚いパイル地で、すぐに気に入りました。
お風呂上がり、髪も濡れたままでそれを羽織ってホテルのひじ掛け椅子に座って目をつぶると、ここがどこだかわからなくなる。


限られた時間と空間の中で積み木を積むようにして過ごしていると、すごく開放的な気持ちになる。生活をルーティンに落とすことは、何の制約も設けない日々よりもずっと私を自由な気分にさせる。
生活習慣を自分の意思で決めるというのはかなり高次の自由であるように思います。

日々の考えについて、なににつけ目で見ることができて手に取れる形にしてみるのが好きです。それはもしかしたら桁落ちってやつになってしまうのかもしれないけど。
それでも、自分だけでなく他人にも見える形にすることに意味はあると思います。